介護報酬改定に係る「通所介護」の主な論点をご紹介します。

次のとおりです。(出所:平成30年1月26日 第158回介護給付費分科会)

 

「通所介護」の見直しの主な論点

① 生活機能向上連携加算の見直し

② 心身機能の維持に係るアウトカム評価の創設

③ 機能訓練指導員の確保の促進

④ 栄養改善の取組の推進

⑤ 基本報酬のサービス提供時間区分の見直し

 規模ごとの基本報酬の見直し

⑦ 設備に係る共用の明確化

⑧ 共生型通所介護

⑨ 介護職員処遇改善加算の見直し

 

今回は

「規模ごとの基本報酬の見直しとは何か?」

です。

 

分科会では、基本報酬の現状について議論がありました。(平成29年11月8日 第150回介護給付費分科会)

 

①(基本報酬の現状と実態)

□ 通所介護の基本報酬は、事業所規模(地域密着型、通常規模型、大規模型(Ⅰ)・(Ⅱ))に応じた設定としており、サービス提供1人当たりの管理的経費を考慮し、大規模型は報酬単価が低く設定されています(通常規模型に比して、大規模型(Ⅰ)は約2%、大規模型(Ⅱ)は約4%)。

(下図のとおり)

 

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□ 直近の通所介護の経営状況について、規模別に比較すると、規模が大きくなるほど収支差率も大きくなっています。

(下図のとおり)

 

□ また、直近の管理的経費の実績を見ると、大規模型におけるサービス提供1人当たりのコストは、通常規模型と比較して、大規模型(Ⅰ)は約11%、大規模型(Ⅱ)は約12%低い結果となっています。

(下図のとおり)

 

②(対応案)

基本報酬について、介護事業経営実態調査の結果を踏まえた上で、規模ごとにメリハリをつけて見直しを行ってはどうか。

 

これらの課題に対して、規模ごとの基本報酬につき次の見直しが行われます。

(平成30年1月26日 第158回介護給付費分科会)

「通所介護の基本報酬は、事業所規模(地域密着型、通常規模型、大規模型(Ⅰ)・(Ⅱ))に応じた設定としており、サービス提供1人当たりの管理的経費を考慮し、大規模型は報酬単価が低く設定されている。しかし、直近の通所介護の経営状況について、規模別に比較すると、規模が大きくなるほど収支差率も大きくなっており、また、管理的経費の実績を見ると、サービス提供1人当たりのコストは、通常規模型と比較して、大規模型は低くなっている。

これらの実態を踏まえて、基本報酬について、介護事業経営実態調査の結果を踏まえた上で、全体として事業所の規模の拡大による経営の効率化に向けた努力を損なうことがないようにするとの観点も考慮しつつ、規模ごとにメリハリをつけて見直しを行うこととする」

 

メリハリのポイントは、次のとおりです

① 大規模型事業所は、すべてのサービス提供時間においてマイナス改定となっています。

② 規模が大きくなるほど(地域密着型< 通常規模型< 大規模型)、厳しい見直しとなっています。

③ どの規模の事業所においても、マイナス幅が少ないなど長時間サービスの方が有利な改定となっています。

 

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火・木曜日は、「介護事業の基礎知識バージョンアップ゚編」として記事を紹介しています。平成30年度介護報酬改定の動向

 

通所介護の改定見直しの主な論点

・①「生活機能向上連携加算の見直しとは何か?」はこちら(3/13)

・②「心身機能の維持に係るアウトカム評価の創設とは何か?」はこちら(3/15)

・③「機能訓練指導員の確保の促進とは何か?」はこちら(3/20)

・④「栄養改善の取組の推進とは何か?」はこちら(3/27)

・⑤「基本報酬のサービス提供時間区分の見直しとは何か?」はこちら(3/29)

訪問介護の改定見直しの主な論点  

・論点①「生活機能向上連携加算の見直しとは何か?」はこちら(2/6)

・論点②「自立生活支援のための見守り的援助の明確化とは何か?」はこちら(2/8)

・論点③「身体介護と生活援助の報酬の見直しとは何か?」はこちら(2/13)

・論点④「生活援助中心型の担い手の拡大とは何か?」はこちら(2/15)

・論点⑤「集合住宅減算(同一建物減算)の見直しとは何か?」はこちら(2/22)

・論点⑥「訪問回数の多い利用者への対応とは何か?」はこちら(2/27)

・論点⑦「サービス提供責任者の役割や任用要件等の明確化とは何か」はこちら(3/1)

・論点⑧「共生型訪問介護とは何か?」はこちら(3/6)

・論点⑨「介護職員処遇改善加算の見直しとは何か?」はこちら(3/8)

訪問看護の改定見直しの主な論点 

・論点①「在宅の中重度要介護者の療養生活に伴う医療ニーズへの対応強化とは何か?」はこちら(1/16)

・論点②「ターミナルケアの充実とは何か?」はこちら(1/18)

・論点③「複数名訪問加算の創設とは何か?」はこちら(1/23)

・論点④「訪問看護ステーションにおける理学療法士等による訪問の見直しとは何か?」はこちら(1/25)

・論点⑤「報酬体系の見直しとは何か?~基本サービス費を要支援者・要介護者で別立て」はこちら(1/30)

・論点⑥「集合住宅減算(同一建物減算)の見直しとは何か?」はこちら(2/1)

居宅介護支援の改定見直しの論点

・論点①「質の高いケアマネジメントの推進とは何か?」はこちら(12/26)

・論点②「公正中立なケアマネジメントの確保とは何か?」はこちら(12/28)

・論点③「訪問回数の多い利用者への対応とは何か?」はこちら(1/2)

・論点④「医療と介護の連携強化とは何か?」はこちら(1/4)

・論点⑤「末期の悪性腫瘍の利用者に対するケアマネジメントとは何か?」はこちら(1/9)

・論点⑥「障害福祉制度の相談支援専門員との密接な連携とは何か?」はこちら(1/11)

 

 

 有料老人ホーム等の併設事業所に対する集合住宅減算の強化について

・「有料老人ホーム等の訪問介護サービスの見直し」はこちら(12/5)

 

ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。

・月曜日は「開業の基礎知識~初めて開業する方に税理士からお伝えします」

・火・木曜日は「介護事業の基礎知識バージョンアップ゚編」

・水曜日は「事業承継・税理士の視点」

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・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」

・日曜日は「贈与税で誤りやすい事例」