土曜日は、経営者の方が自社の決算書の数字を理解して、経営に活かせる“会計”の考え方を解説しています。19回目です。

「役員報酬と役員貸付金とはセットで考えます」

 

 販売費及び一般管理費は「販売管理費」と呼びます。省略して「販管費」とも呼ばれます。

販管費は会社の販売・管理活動から生じた費用をいい、具体的には従業員給与、地代家賃、減価償却費等があります。

 

ポイントになるのは人件費のうち、「役員報酬」です

販売管理費に計上されている人件費は、役員報酬、給料手当、賞与、法定福利費、福利厚生費の合計です。そのうち役員報酬がポイントになります。

 

金融機関などが注目する会計情報は「役員報酬」です

役員報酬は、損益計算書の「販売費及び一般管理費」の明細書では明らかになりません。法人税申告書に添付する勘定科目内訳書で、役員であれば誰にいくら支払われたかが確認できます。勘定科目内訳書の中に「役員報酬手当等及び人件費の内訳書」という頁があります。(図とおり)

勘定科目内訳書は決算書とセットで銀行に提出されています

ようするに、銀行などの金融機関は決算書に添付された勘定科目内訳書を見て、誰にいくら役員報酬が支払われたかを確認しています。

 

この内訳書の別の頁には「貸付金及び受取利息の内訳書」というものがあります

(図のとおり)

 

たとえば、役員報酬を少なめにして、足りない分を社長への貸付金などで補填しているような場合は、大丈夫だと思っていても、金融機関や税務署にはばれています。

 

具体例でいいますと

たとえば、赤字を避けるため役員報酬を200万円引き下げて、不足分の同額を社長への貸付金として経理処理したというような粉飾は見抜かれています。

販管費のうち役員報酬はその金額の高低だけではなく、社長への貸付金や社長からの借入金の返済などを含めて、実質的な役員報酬としてチェックされています。

 

また、販管費のうち賃借料が社長あてになっている場合は、社長が不動産を所有しています。銀行などの金融機関は、当然に担保徴求や借入金の返済財源として考えています。

 

参考 → 販管費とは営業にかかった費用のことをいいます

 

経営者は「お金の動きを通して会社の状態を把握し、経営をコントロールする」ことをおすすめします。

 

Every day is a new day!

初夏の1日を元気にお過ごしください!

 

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ブログ記事はhttps://www.y-itax.com/category/keiri/

 

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