井上寧(やすし)税理士事務所井上寧(やすし)税理士事務所

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2018.04.21.Sat | 経理・会計

「本来の事業でどれだけ稼げているか?がわかるのが営業利益」~経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方⑨

土曜日は、経営者にとって必要な“会計”を紹介します。

経営者の方が会社の数字をざっくり理解して、経営に活かせる会計の考え方を紹介していきます。

 

今回は、営業利益の考え方を紹介します。

「本来の事業でどれだけ稼げているか?がわかるのが営業利益」

経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方の9回目です。

 

損益計算書の「販売費及び一般管理費」とは、営業にかかった費用のことをいいます。

下図のとおり、営業利益を算出するため売上総利益から「販売費及び一般管理費」を差し引きます。

 

営業利益 = 売上総利益 - 販売費及び一般管理費

 

この販売費及び一般管理費(略称は販管費)には、費目がたくさんあります。

費目はその名称から想像がつくものばかりなので分かりやすいと思います。カテゴリー別に分けると次のようなグループになります。このグループごとに各期の数字を比較することも有用です。

□ 給料手当、賞与、退職金、法定福利費 → 人件費

□ 販売促進費、販売手数料、広告宣伝費、交際費、運送費 → 販売経費

□ 通信費、消耗品費、水道光熱費、支払手数料 → 事務経費

□ 地代家賃、減価償却費、修繕費 → 施設経費

□ 租税公課、寄附金など → その他

 

営業利益で「本来の事業でどれだけ稼げているか?」がわかる理由は

その営業利益を計算するまでに、通常の事業活動で発生するすべての費用が差し引かれているからです。次のとおりです。

営業利益 = 売上高 - 売上原価販管費

 

営業利益は、売上総利益より会社の稼ぐ力を表します

業種によって売上総利益による粗利率が違います。製造業と小売業を比較すると、製造業の方が売上総利益の割合が大きいですが、多くの販管費を使います。異業種の企業を比較する場合は、事業に必要な費用を差し引いた後の営業利益で比べると、会社の稼ぐ力を比較することができます。

 

いろんな指標を利用しましょう

TKCという会社が業種ごとの経営指標(黒字企業のたとえば粗利益率、平均売上高など)を公表していますので、自社の経営指標を比較して、ベンチマークを考えるなど、自社の会計数字を利用して経営に活かすことができます。

損益計算書の売上高、売上総利益、営業利益、販管費など…、自社の前期や前々期、同業種の他社の数字と比較して、その違いを検討することをおすすめします。

 

「お金の動きを通して会社の状態を把握し、経営をコントロールする」

“会計”で気になる点や疑問点があれば、お気軽にご相談ください。

 

Every day is a new day!

みなさん。今日も春の1日を元気にお過ごしください。

 

土曜日は“会計”を紹介しています。

経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方

・①「借入金の返済に必要なもうけはいくらですか?」こちら(2/24)

・②「決算書の全体像をイメージする」はこちら(3/3)

・③「売上高はどう読むか?3~5年程度の推移の中で判断しましょう」はこちら(3/10)

・④「売上総利益は率をチェックしましょう。大切なことが分かります」はこちら(3/17)

・⑤「会計では売上原価と在庫はセットで考えます。在庫は要注意です」はこちら(3/24)

・⑥「粗利率ではなく粗利益(売上総利益)でみる」はこちら(3/31)

・⑦「販管費とは営業にかかった費用のことをいいます」はこちら(4/7)

・⑧「交際費は年間800万円までが経費になります」はこちら(4/14)

 

「会計超理解ハンドブック(No1~No17)」

会計の勉強を始めた起業者の方に、会計をわかりやすく解説しています。

・「会計の勉強を始めたが…」はこちら(10/28)

・「財務三表とは?」はこちら(11/4)

・「損益計算書は5つの“利益”だけ覚えてください」はこちら(11/11)

・「損益計算書は前期と比較する」はこちら(11/18)

・「貸借対照表は三つの箱で理解する!」はこちら(11/25)

・「貸借対照表は五つの箱で考える」はこちら(12/2)

・「貸借対照表で現金を増やす方法がわかる」はこちら(12/9)

・「キャッシュフロー計算書は資金繰り表です」はこちら(12/16)

 ・「減価償却費って何ですか?」はこちら(12/23)

 ・「利益は出ているけれど、黒字倒産はなぜ起こる」はこちら(12/30)

・「決算書はどう読むか?貸借対照表のチェックポイント『純資産』」はこちら(1/6)

・「貸借対照表のチェックポイント『固定資産と純資産』」はこちら(1/13)

・「C/F計算書のチェックポイントは『営業キャッシュフロー』」はこちら(1/20)

・「貸借対照表は2期分ならべて、比べる」はこちら(1/27)

・「利益の増加とは、自力で資金調達していることと同じです」はこちら(2/3)

・「毎月、試算表を作成して活用する!」はこちら(2/10)

・「月次試算表から資金繰りを把握する方法」はこちら(2/17)

 

ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。

・月曜日は「開業の基礎知識~初めて開業する方に、税理士からお伝えします」

・火・木曜日は「介護事業の基礎知識~平成30年度介護報酬の改定」

・水曜日は「新事業承継税制」

・金曜日は「相続税をわかりやすく!」

・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」

・日曜日は「贈与税でまちがいやすい事例」

 

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