平成28年12月22日に開催された第3回目の吹田市地域医療懇談会では在宅医療推進の環境づくりを検討しています。

その中で介護施設が取り組んでいる施設での看取りについて、医師の立場から委員の方が、次のようなアドバイスをしています。介護師の対応や心構えについて語っています。大変、参考になります。

吹田市地域医療推進懇談会とは

大阪府地域医療構想が策定されたことにより、2次医療圏単位である豊能構想区域において在宅医療に関する懇話会が設置されました。それを受けて、介護保険者である吹田市が、市における在宅医療の推進等の課題解決を検討するために設置したものです。

 

委員

「癌で余命何か月じゃなくても、在宅医療を始めるときに最期どうしますかと意思確認をするのですか?」

委員

「施設の場合は特に聞いています。これから多分施設の方が増えるのでしょうけれども、個人の場合はそんなに早く聞くとかえって失礼かと思います。施設の場合は、一つの決まりですという形でフォームを用意しています。委員がおっしゃられていたように、個人の意思が最優先されます。個人の意思でも過去の意思と現在の意思があって、現在の意思が優先されます。(省略) 」

「今のお話しを聞いていて、施設の場合は教育というか、啓発が大切だと思います。一つは介護士の方達も、こういう状態になったらもう看取りの時期が近付いているなということを教育するのが大切ですね。そうすると、介護士の方達が私達に連絡をくれます。看護師がいると確実ですね。この2、3日で危ないですよと電話をくれます。その時点で、家族を呼んでおいてくださいと伝え、家族に説明に行きます。そうするとそれが現在の意思として確認できます。 」

「もう一つは、亡くなるときに、皆さんに介護士の方達に覚悟をしてもらう教育が必要だと思います。この状態ではここで亡くなったとしても全然問題ないですよ、と家族も納得されているし、苦しむこともない状態で半日の間に呼吸が止まりますということを介護士の方たちに理解をしていただくように説明しておく必要があります。今夜あたり危ないかもしれないことを伝えておくと、介護士も納得してくれて、確認して翌朝に先生に電話をしますねという方もいらっしゃいます。

「看取りの段階というのは特別ではなくて、皆さんが理解してくれれば決して怖くないということを介護の方に教育が必要だと思います。看護師は分かっていると思いますが、介護の方はあたふたされます。委員がおっしゃられたように蘇生処置拒否の書類があって、それを見ていたとしても、目の前で急変していくのを見ると慌てます。医師が一言、これはこういう状況になりますから、最期までここで看ましょうとはっきり言ってあげると、介護の方達も、中には確認の電話をしてくれる人もいますが、確認に対してきちんと回答すると安心して、施設で看取られるので、二段階の教育が必要かなと私は感じます。」

 在宅医療の推進のためには、今後ますます、看護師が医師の役割の一部を、介護士が看護師の役割の一部を、担うことが必要になってくるのだと思います。

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