1月29日夕方、世話人が大阪大学産学共創本部と山川みやえ先生(大阪大学医学系研究科保健学専攻)らが主催されている認知症の勉強会に参加しました。

阪大の山川先生とは、よどまちステーションのTRAPEセミナーでお会いし、この勉強会に誘っていただきました。

 

この認知症横断プロジェクトは、今回で28回目だそうです。月1回開催されているので、もう既に3年続いています。

いつも、スピーカー(講師)が1時間ほど、認知症関連の話題提供をされ、その講演後、質疑応答を含め、フリーディスカッションを行います。オープンな会でいろんな方を参加されています。

 

今回は

「超高齢社会に向けた医療介護政策の動向と研究紹介」です。

講師は、福井小紀子(大阪大学医学系研究科保健学専攻 教授)さんです。

 

福井先生は、在宅緩和ケアから医療介護連携、診療報酬・介護報酬、地域包括ケアシステムなどを研究されているとともに、厚生労働省の「地域における医療・介護の連携強化に関する研究」調査委員をされるなど、政策から現場までの幅広く活躍されています。

 

お話は、「医療・介護政策の歴史と現状と課題」のマクロの視点から、ポイントを整理され、続いて「在宅看取りに取り組む地位包括ケア体制を構築した長野県南佐久郡川上村のフィールドワーク」を紹介。

最後に、介護・医療の課題とその対応を紹介されました。

 

その中で、私が重要だとことをお伝えします。

(「地域共生社会」が今後のキーワード)

① 医療側では「医療機能の分化(都道府県・2次医療単位)」、介護側で進む「地域包括ケア推進策(市町村単位)」との整合性・課題を理解する必要があります。そうした中で医療介護連携強化に多く予算配分がされ、市町村への役割・期待が大きくなっています。

② 今後大きく変わっていく医療介護提供体制をみすえて、医療・介護職には「個のケア」に加えて、退院や外来支援、医療介護連携、地域づくりなど「システム面」への取り組みが求められています。

③ 診療報酬も介護報酬も、「連携」と「質」を評価する方向です。

 

(訪問看護の現状分析と課題)

① 平成12年度の24時間訪問看護体制などが始まって以降、訪問看護の利用は増加しています。

② 医療依存度の高い医療保険による訪問看護が増加したにもかかわらず、医師の時間外緊急訪問は激減。医師は負担軽減となり、在宅看取り率は増加しています。

③ 高齢化率や後期高齢者数が増加する中で、居住系サービスおよび医療費における訪問看護費は増加しましたが、介護給付費および医療費の総額は横ばい状態です。(経済的に一定程度有効です)

④ 川上村の成功事例の要因は次のとおり。

ⅰ 首長の理解とともに、役所が拠点(モノ)・看護職(ヒト)が主体となり住民のニーズに沿ったサービス体制を構築(24時間医療介護体制)したこと。

ⅱ 多機関・多職種連携を促進し、在宅ケアを普及させるとともに、医療費(カネ)削減の足がかりとしたこと。

ⅲ 川上村における医療福祉の中で、訪問看護がなくてはならないもの(文化)として受け入れられたこと。

発表では、さらに国(厚生労働省)の医療・介護政策の視点や進め方についても、よく整理された論点を伺うとともに、その後の質疑応答では、談論風発!様々な分野の方から意見や相談がありました。

 

役に立つレクチャーです。また大変、有用で楽しかったです。

福井先生、山川先生、鈴木先生!ありがとうございました。

 

では、みなさん、今日も冬の1日を元気にお過ごしくださいね。

今日は「住宅取得等資金の贈与の非課税の誤りやすい事例」は休載しました。

 

ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。

 

・月曜日は「開業の基礎知識~初めて開業する方に、税理士からお伝えします」

・火・木曜日は「介護事業の基礎知識バージョンアップ゚編」

・水曜日は「同族会社とその役員の手引き」

・金曜日は「相続税や贈与税についてわかりやすく」

・土曜日は「会計の勉強を始めた起業者の方に“会計超理解ハンドブック”」

・日曜日の「住宅取得等資金の贈与の非課税の誤りやすい事例」