土曜日は、経営者にとって必要な“会計”を紹介します。

経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方として、経営者の方が会社の数字をざっくり理解して、融資や経営に活かせる会計の考え方を紹介していきます。

 

今回は

「会計では、売上原価と在庫はセットで考えます。在庫は要注意事項です」

です。

 

売上原価とは売上した分についての仕入額のことです。

売った商品ひとつひとつの売上原価を知ることは大変なことです。なぜなら、商品の仕入れ値は変動します、また多くの種類の商品があるからです。

 

損益計算書では、売上原価を次のように計算します。

売上原価 = ①期首在庫 +②当期仕入高 -③期末在庫

在庫はまとめて数えます(棚卸し)。そして、間接的に売上原価を計算します。

上の算式は、具体的には次のような考え方です。

「たとえば、Hモータス(株)では、①前月末に販売用の車を5台持っていました。②今月になって車を6台仕入れました。③今月末、車は3台残っていました。さて、今月は車を何台販売できたでしょうか。(答)8台」

 

図解すると次のようになります。

売上原価の計算式の期末在庫は、貸借対照表の棚卸資産と同じものです。

損益計算書の売上原価のところに書いてある期末在庫と貸借対照表の棚卸資産は同じ金額です。

 

 

このことをわかり易く図解すると次のようになります。

 

 

期末在庫は次のようなことに利用されやすい?

① 架空在庫の計上 

期末在庫が増えると売上総利益が増えます。在庫をカウントするのは自社でしますので粉飾に利用されやすい。言い換えれば、棚卸しの時に故意に多くすれば、当期の売上原価を減らすことができます。伝票を切ることなく、当期の利益を増やすことができます。

② 仕入の意図的な操作

また、期末の仕入を計上せず、先送りにするとか、期末の仕入を売上原価とせず仮払金として、利益を増やすことがあります。

 

そのために外部の第3者(銀行、税務署など)からは、次のチェックが入ります。

例えば、前期と当期と売上総利益率の比較、仕入に係る注文書のチェックやそれらが翌期の売上に計上されているかどうかなどが精査されます。ご注意ください。

もちろん粉飾などのマネなどしないでください。

 

“会計”で経営の本質が見えてきます。

「お金の動きを通して会社の状態を把握し、経営をコントロールする」ことをおすすめします。

“会計”で気になる点や疑問点があれば、お気軽にご相談ください。

 

Every day is a new day!

みなさん。今日も春の1日を元気にお過ごしください。

 

土曜日は“会計”を紹介しています。

経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方

・①「借入金の返済に必要なもうけはいくらですか?」こちら(2/24)

・②「決算書の全体像をイメージする」はこちら(3/3)

・③「売上高はどう読むか?3~5年程度の推移の中で判断しましょう」はこちら(3/10)

・④「売上総利益は率をチェックしましょう。大切なことが分かります」はこちら(3/17)

「会計超理解ハンドブック(No1~No17)」

会計の勉強を始めた起業者の方に、会計をわかりやすく解説しています。気楽にお読みください。

・「会計の勉強を始めたが…」はこちら(10/28)

・「財務三表とは?」はこちら(11/4)

・「損益計算書は5つの“利益”だけ覚えてください」はこちら(11/11)

・「損益計算書は前期と比較する」はこちら(11/18)

・「貸借対照表は三つの箱で理解する!」はこちら(11/25)

・「貸借対照表は五つの箱で考える」はこちら(12/2)

・「貸借対照表で現金を増やす方法がわかる」はこちら(12/9)

・「キャッシュフロー計算書は資金繰り表です」はこちら(12/16)

 ・「減価償却費って何ですか?」はこちら(12/23)

 ・「利益は出ているけれど、黒字倒産はなぜ起こる」はこちら(12/30)

・「決算書はどう読むか?貸借対照表のチェックポイント『純資産』」はこちら(1/6)

・「貸借対照表のチェックポイント『固定資産と純資産』」はこちら(1/13)

・「C/F計算書のチェックポイントは『営業キャッシュフロー』」はこちら(1/20)

・「貸借対照表は2期分ならべて、比べる」はこちら(1/27)

・「利益の増加とは、自力で資金調達していることと同じです」はこちら(2/3)

・「毎月、試算表を作成して活用する!」はこちら(2/10)

・「月次試算表から資金繰りを把握する方法」はこちら(2/17)

 

ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。

・月曜日は「開業の基礎知識~初めて開業する方に、税理士からお伝えします」

・火・木曜日は「介護事業の基礎知識バージョンアップ゚編」

・水曜日は「事業承継・税理士の視点」

・金曜日は「相続税についてわかりやすく!」

・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」

・日曜日は「贈与税でまちがやすい事例」