第7期介護保険事業計画(2018~2020年度)に反映する「大阪府地域医療構想」~豊能構想区域・吹田市域では
地域医療構想とは
高齢化がピークを迎える2025年の医療需要予測に基づき、どれだけの医療を提供できるのかを示す構想。地域医療・介護推進法に基づいて各都道府県が定めます。地域医療構想が示すビジョンは、今後の介護保険計画に大きく影響します。
大阪府は地域医療構想を平成28年3月に公表しています。
吹田市が含まれる構想区域は、豊能構想区域になります。
豊能構想区域では
豊能構想区域における2025年の在宅医療等医療需要の推計値は、18,650人/日で、うち訪問診療分は13,557人/日と推計されています。
同区域における在宅医療の提供体制の充実のため、地域包括ケアシステムの構築に向けた医療と介護の連携を図ることになっています。
吹田市域では次の取り組みは
〇吹田市医師会、吹田市歯科医師会、吹田市薬剤師会をはじめ在宅医療・介護関係団体等で構成する「吹田市在宅医療・介護連携推進協議会」を設置
〇その協議会の下に、医療・介護に関わる多職種が参画する既存の「吹田市域ケアネット実務者懇談会」で、在宅医療・介護連携推進の具体的な実施方法を協議し、入退院時に切れ目のないサービス提供体制と在宅医療の推進を図る。
〇多職種連携研修、ケアマネ塾の開催により、医療・介護関係職種の知識向上と職種関係連携を強化する。
〇健康医療部に地域医療推進懇談会を設置し、福祉部高齢福祉室担当の協議会との役割分担・連携により在宅医療・介護連携の推進等を目指す。
〇認知症地域支援推進員を配置して認知症地域ケア向上に取り組むとともに、認知症初期集中支援チームを設置し、認知症の早期診断・早期対応に取り組む
豊能構想区域編でのまとめ
構想では、まとめの中で施策の展開を示しています。この中で私が特に重要だと感じた点は次の点です。
「慢性期医療や看取りの場が在宅にシフトすることが市民に充分理解されることが重要になる。このため、地域で暮らし続けることに不安を持つことがないように地域住民への啓発、相談支援体制を強化」の点です。
看取りは病院でという意識がなかなか抜けないのは私だけなのかも知れませんが、こうした経験がなく、無知なだけのですが。不安を感じないようにするため、これからこれらに関する知識等を得たいと思っています。
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