京都高等技術専門校プロダクトマネージメント科に「会計」を教えに行ってきました ~ こう考えています

今回は
簿記が苦手な方は「簿記を外国語だと思って勉強していただければ……」苦手意識がなくなります
を紹介します。
京都府が設置・運営する京都府立京都高等技術専門校プロダクトマネージメント科の「会計」という科目を受け持ちます。9月と10月の間で、週1回で全5回実施します。
「会計」では、「実務に関する経理業務」を教えます。
専門校は京都市伏見区の地下鉄「くいな橋」駅を上がったところです。


テキストは
「この1冊ですべてわかる経理業務の基本-ほんとうに知っておくべきこと」
(著者:税理士小島孝子さん、出版社:日本実業出版社)を使用してます。

次のようなスケジュールで全5回の授業をすすめています
第1回 デジタル化を踏まえた経理業務の基礎と記帳など
第2回 デジタル化を踏まえた出納業務とお金の流れ、インボイスの発行と受領など
第3回 月次決算の意味、消費税の基本と取引の分類、軽減税率など
第4回 給与計算、給与に係る源泉所得税の求め方、住民税、社会保険の仕組みと計算
第5回 決算に関する業務と会計処理、会社の税金(法人税、事業税、住民税など)
第1回では
経理業務を説明する前に、なぜ複式簿記が生まれたのか?500年にもわたってその原理・原則が、現在まで利用されて必要とされるのか?会計の歴史の話をします。
あわせて、現代社会でなぜ財務諸表が必要とされるのか?利害関係者の側からも、会社側からも必要されるのか?その趣旨を考えていただきます。
第2回では
出納業務とお金の流れを説明します。特に、「インボイスの発行と受領」、「銀行振込とネットバンキング」、「クレジットカードの仕組みとキャッシュレス決済」、「立替経費精算のルールと効率的な処理」などをお話します。
第3回では
消費税を理解をしていただくのがメインとなります。消費税については、次の項目をしっかりと理解していただきます。
① 消費税のしくみ(課税される取引、非課税取引、納税義務者、免税事業者)
② 軽減税率の適用対象、消費税の計算の仕方
③ 区分経理と消費税の仕入税額控除の方式
④ 消費税の申告と納付

(出所:国税庁 暮らしの税情報令和7年度版)
第4回では
給与に関する処理の理解が中心となります。次のような項目を理解していただきます。
① 給与に関する仕訳処理
② 給与や賞与に関する源泉所得税の求め方
③ 住民税の仕組みと計算
④ 社会保険の仕組みと計算
⑤ 年末調整の仕組みと源泉所得税の納付など
第5回では
決算に関する業務とその会計処理について、次の事項を中心に理解していただきます。
① 決算整理仕訳の意味
② 売上原価、減価償却、引当金、繰延べ・見越しの会計処理で注意する事項
③ 会社の税金(法人税、事業税、住民税など)
なぜこのような考え方をするのか?なぜこのようなルールが必要なのか?できるかぎり、そもそもの趣旨を考えていただけるようにしたいと思っています。
「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。」
(ピーター F.ドラッカー)
白露の1日、朗らかにお過ごしくださいね。
クライアントに提案したいのは節税ではなく、より良い人生です。
[編集後記]
消費税の記事はお休みしました。
ブログは、曜日によりテーマを決めて書いております。
月曜日~木曜日に、おもに消費税の記事を書いております。
金曜日は公益信託の記事を掲載しております。
土・日・祝日は、ブログをお休みしております。
・「贈与や相続・譲渡など資産税」または「確定申告などの所得税」
・「公益信託」
免責
ブログ記事の内容は、投稿時点での税法その他の法令に基づき記載しています。
また、読者が理解しやすいように厳密ではない解説をしている部分があります。
本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。