井上寧(やすし)税理士事務所井上寧(やすし)税理士事務所

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2021.07.29.Thu | 経理・会計

有利子負債はどの程度を占めますか?有利子負債自己資本比率 ~ 中小企業の「決算書」の読み方[24]



木曜日は「経理・会計」の記事です。



今回は





有利子負債自己資本比率とは、有利子負債に対して自己資本が占める割合で、借入金の支払能力を表します





を紹介します。


有利子負債自己資本比率とは


借入のうち利息が発生する負債を有利子負債といいます。したがって役員からの借入金は含めません。

金融機関からの借入はすべて有利子負債になります。こうした負債は支払利息が発生し、将来は返済する必要があります。その返済資金があるかどうかを把握する必要があります。それを確認する指標が有利子負債自己資本比率です。


有利子負債に対して自己資本が占める割合で、借入金の支払能力を表します


次のような算式ですぐに計算できます。


<算式>




つまり


この比率が100%を超えると、自己資本で借入を返済することできません。

一方、この比率が100%以下であれば自己資本で借入を返すことができるということになります。

有利子負債には、具体的には長期借入金、短期借入金、普通社債、転換社債などが含まれます。


有利子負債自己資本比率は


負債比率、自己資本有利子負債比率ともよばれています。



借入は利益から返済することが原則です。赤字だと借入は減りません


借入金は、会社が将来にわたって稼得する利益を前借りしているものです。利益を前もって借りていますから、会社が赤字だと返せなくなります。利益が出ていないと、借入金を返済することができません。


<参考>

中小企業の借入限度額は?借入金の妥当額の考え方




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