井上寧(やすし)税理士事務所井上寧(やすし)税理士事務所

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2023.01.15.Sun | 消費税

端数処理はインボイス1枚あたり、税額別に1回だけです! ~ インボイス制度 消費税[302]



消費税の記事を掲載します。



今回は





消費税額の端数処理は1請求書あたり、各税率(10%・8%)の合計額に1回行うルールで統一されます





を紹介します。






請求書(インボイス)の記載事項である消費税額に1円未満の端数が生じる場合は、1請求書につき、税率ごとに1回の端数処理を行う必要があります。

切上げ、切捨て、四捨五入などの端数処理の方法は、任意です。 


具体的には





ジャガイモ1箱100個を売ったときは、100個分の金額に税抜金額なら100分の8、税込金額なら108分の8を掛けます1個分の金額から8%分を求めて、銭の単位を切捨てて100倍はできません。

1個あたり切捨てすると、その分税額が減りますから、それは認められないという趣旨です。



つまり



2023年10月1日のインボイス制度開始からは、請求書単位で税率ごとに合計した売上金額をもとに計算した消費税額の方法で統一されます。

言い換えると、請求書の税率ごとに1回の処理ですませるというルールです。



請求書は次のような記載になります







ただし、毎日、納品を行こなう際に納品書を発行するなど、日々の納品書と月に1回発行する請求書を組み合わせでインボイスとしているときは



→ 納品書と請求書をどちらも渡している場合、端数処理はどちらかで1回です。 インボイス制度 消費税[202]







(出所:インボイスに関するQ&A 令和4年11月改訂 問48)






「変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。」

(ピーター F.ドラッカー)

冬の1日、元気にお過ごしくださいね!







[編集後記]

・日曜日の「経理・会計」はお休みしました。

・小島男佐夫先生の「新版簿記学入門」の第1編複式簿記の歴史的生成(P1~50)を読み返しました。

・ルカ・パチョーリが1494年に著してからの約500年の歴史から、複式簿記の原理・原則を初学者にこれほどわかりやすく説明している内容の本はないと思います。











ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。



・月曜日は「創業者のクラウド会計」または「電子帳簿保存法の改正」

・火曜日~木曜日は「消費税

・金曜日と土曜日は「贈与や相続・譲渡など資産税

・日曜日は「経理・会計」










免責

ブログ記事の内容は、投稿時点での税法その他の法令に基づき記載しています。

また、読者が理解しやすいように厳密ではない解説をしている部分があります。

本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。





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