介護報酬改定の重要な改定事項を、カテゴリー別にご紹介しています。

今回は「特定施設入居者生活介護」です。

 

市町村は老人福祉法および介護保険法に基づき、3年を1期として「市町村介護保険事業計画」を作成しています

直近は平成30年度(2018年度)~平成32年度(2020年度)が計画期間となります。

計画では、市町村の実情に応じて、介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施のために、実態調査を踏まえてさまざま方策が取りまとめられています。

 

その中で、介護サービスの種類ごとの見込量と見込量確保のための方策が策定されています。見込量とはサービスの需要を測定したものです。その見込量に基づき、計画(供給量)を見積もるという体系です。

 

たとえば吹田市は

平成30年度から平成32年度までの3年間における介護保険事業の目標などを定めた

「第7期吹田健やか年輪プラン(第7期吹田市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画)」

を平成30年3月に策定しています。

 

 

この計画の第5章「介護サービスの見込量と保険料」では

吹田市内の居宅介護サービスの実績が示されています

見てみると、平成27年度、平成28年度ともに居宅介護サービス全体としては実績値が計画値を下回っています。

しかし、訪問介護サービスや通所サービスは、逆に実績値が計画値を上回っています。つまり供給が多くなっています。

 

吹田市の居宅介護サービスの利用実績と計画値(平成27年度・平成28年度)

 

(出所:第7期吹田市介護保険事業計画)

 

 

しかし、計画の各種サービスの中から「特定施設入居者生活介護」のサービス見込量を取り出してみますと

平成24年度の利用実績値5,571人から平成37年度の計画値9,768人まで、その伸びは175%になります。これから特定施設入居者介護の需要はかなりが見込まれると考えられます。

 

吹田市内特定施設入居者生活介護サービス見込量

 

 

(出所:第6期・第7期吹田市介護保険事業計画)

 

特定施設入居者生活介護のサービスを提供するには、コスト面から「土地建物所有方式」では、土地・建物の取得・建築費用、「借地方式」では建物の建築コスト・保証金等の初期費用などの投資経費などの問題があります。

しかし、今後、吹田市内の特定施設入居者生活介護の介護サービス見込量は大きく伸びていきます。

 

Every day is a new day!

秋の1日を元気にお過ごしください。

 

火曜日は「介護事業の基礎知識~平成30年度介護報酬改定」として記事を紹介しています。

ブログ記事は

https://www.y-itax.com/category/kaigo/

 

平成30年度

「有料老人ホームなど特定施設入居者生活介護」の介護報酬改定は次のとおりです。

① 「新しい住宅セーフティネット法」が10月25日から施行されています

② そもそも特定施設入居者生活介護とは 

 

「通所介護」の重要事項は次のとおり。

① ADL(日常生活動作)維持等加算の算定ポイント

 基本報酬のサービス提供時間区分の1時間ごとの見直し

③ 生活機能向上連携加算の創設のポイントと影響

 栄養スクリーニング加算創設のポイント

⑤ 「栄養改善加算」外部との連携で管理栄養士を配置した場合にも算定可能

 共生型生活介護など介護と障害福祉の両方で共生型サービスが始まっています

 通所介護の共生型サービス提供の考え方

⑧ 障害福祉サービス事業所が要介護者にサービスを提供する場合

 

「認知症対応型共同生活介護」重要事項は次のとおり

① 認知症対応型共同生活介護と医療連携体制加算の区分新設

② 退院後の再入居受け入れの評価の新設

③ 緊急ショートステイの見直し

④ 口腔衛生管理体制加算の創設

⑤ 栄養スクリーニング加算の創設

⑥ 生活機能向上連携加算のポイント

⑦ 介護職員処遇改善加算の見直しポイント

 

「介護老人保健施設」重要事項は次のとおり

① 類型が大きく見直されました。在宅復帰・在宅療養支援等指標が導入

② 介護老人保健施設の役割は在宅復帰・在宅療養支援。基本報酬体系が大幅に見直し

③ 在宅復帰率が低くても在宅復帰・在宅療養支援機能加算Ⅰを算定し「加算型」で増収

④ かかりけ医連携薬剤調整加算の新設

⑤ 所定疾患施設療養費Ⅱの新設

 

「訪問看護」重要事項は次のとおり

① 基本報酬の見直しで要支援者向けの報酬体系を新設。リハビリ職の訪問が報酬減

② 訪問看護ステーションにおける理学療法士等による訪問の見直し

③ 中重度者対応やターミナルケア促進するため看取りや24時間対応を評価します

④ 複数名訪問加算〝複数名による訪問看護に係る加算の実施者の見直し〟

 

「居宅介護支援」重要事項は次のとおり

① 居宅介護支援は、見直されて基本報酬は約1%引き上げ

② 入院時情報連携加算(Ⅰ:月200単位、Ⅱ:月100単位)の見直し

③ ケアプラン初回作成の手間が評価された退院・退所加算の見直し

④ ターミナルケアマネジメント加算の新設

⑤ 改定の目玉 医療・介護連携を促進する観点で新設された特定事業所加算Ⅳ

⑥ 主任ケアマネジャーであることを管理者要件とする管理要件の見直し

 

「訪問介護サービス」重要事項は次のとおり

① 基本報酬の見直しは

 見守り的援助は身体介護に該当することを明確化

 新たに生活援助従事者研修課程が創設されました。

④ 生活機能向上連携加算に下位ランクの加算Ⅰを新設

⑤ 集合住宅減算はすべての建物が対象となります

⑥ 訪問回数の多いケアプランは市町村に提出し、地域ケア会議で検討を義務付け。

 

ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。

・月曜日は「開業の基礎知識~創業者のクラウド会計」

・火曜日は「平成30年度介護報酬改定の重要事項」

・水曜日は「新事業承継税制」の特例のポイント解説

・木曜日は「知っておきたい法人節税策の基礎知識【創業者向け】

・金曜日は「相続税ついてわかりやすく!」

・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」

・日曜日は「贈与税をわかりやすく!」