2021.11.14.Sun | こう考えています

吹田市社会福祉協議会と豊中市社会福祉協議会の「地域福祉活動推進事業」についての市からの補助金・受託金の比較～社会福祉協議会[19]

今回は

両社会福祉協議会の「地域福祉活動推進事業」に係る市からの補助金・受託金の比較

を紹介します。

吹田市社会福祉協議会の2021年度の事業活動計算書中、サービス収益で大きな割合を占める２つの収益がありました。

ひとつは経常経費補助金収益のうち地域福祉活動補助金収益　61,042,706円、ふたつは受託金収益のうち地域支えあいネットワーク推進事業受託金収益　101,525,542円でした。

どちらも吹田市から支出され、協議会の収益として計上されています。

これらは吹田市地域福祉計画に基づき、吹田市社会福祉協議会が地域福祉活動推進事業を行うための公費財源です。

前々回のブログで、21年3月期「経常経費補助金収益」について豊中市社会福祉協議会（本部社会福祉事業のみ）と吹田市社会福祉協議会との比較を行いました。

今回は、両市からの両市協議会への補助金・受託金を比較してみます。

比較する対象は、補助金のうち地域福祉活動支援補助金収益、受託金は市からのすべての受託金です。次のとおりとなります。

豊中市を100％とすると、吹田市の地域福祉活動支援補助金収益では約55％、受託収益では約82％となります。両者を合計すると公費財源は約71％です。

豊中市社会福祉協議会では、地域包括支援センター事業、訪問介護事業や障害者総合支援事業を行っています。一方、吹田市社会福祉協議会では介護事業などは行っていません。

したがって、同じ条件での比較ではありません。

吹田市の人口は約38万人。隣の豊中市の人口が約40万人です。どちらも北摂地域にあり、豊中市は2012年に、吹田市は2020年に中核市に移行しています。

次に両協議会の事業活動計算書を検討していて気づいた箇所があります。

吹田市社会福祉協議会の市受託収益の勘定科目

豊中市社会福祉協議会の市受託収益の勘定科目

豊中市社会福祉協議会の表示がわかりやすくなっています。豊中市社会福祉協議会では地域活動推進事業の受託金について、おそらく事業の内訳を表示しているのだろうと推測しています。
そのぶん受託事業の状況がわかりやすくなっています。

（出所：社会福祉法人の財務諸表等電子開示システム）

過去の社会福祉協議会の財務に関するブログ記事は次のとおりです。

（ピーターＦ.ドラッカー）

秋の１日、元気にお過ごしくださいね。

【編集後記】

7月から吹田市社会福祉協議会の決算書をとりあげています。趣旨は、社会福祉法人の会計に私が不慣れなため、その知識の習得のため、社会福祉法人の代表例として全国にある市区町村社会福祉協議会のうち、身近な吹田市の社会福祉祉協議会を選んだことによります。

ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。

・月曜日は「創業者のクラウド会計」

・火曜日は「消費税」

・水曜日は「消費税」

・日曜日はテーマを決めずに書いています。

免責

ブログ記事の内容は、投稿時点での税法その他の法令に基づき記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。

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