月次試算表は、現金預金、利益剰余金、資産科目、負債科目の順に確認していきます。

そして

最後に月次試算表からキャッシュフロー(資金繰り)の状況を把握します

 

次のように行います。

図では、現預金は1か月の間に現金預金42,000千円(前月残高)から39,000千円(当月残高)となっています。3,000千円減っていることになります。

 

 

この現預金3,000千円の減少の原因を考えていきます。

 

貸借対照表の科目増減は、「お金を使った」と「お金を集めた」に区分することができました。

試算表では、お金3,000千円が減少しています。「お金を集めた」よりも「お金を使った」ことが多かったので現預金が減少したわけです。

 

次のルールを確認します。

現金預金以外の「資産」の増減には次のようなルールがありました

 

「資産」の増加 ↑ = 現金預金の減少 ↓ … 「お金を使った」と考えます

「資産」の減少 ↓ = 現金預金の増加 ↑ … 「お金を集めた」と考えます

 

買掛金や未払金などの「負債」の増減には次のようなルールがあります

 

「負債」の増加 ↑ = 現金預金の増加 ↑ … 「お金を集めた」と考えます

「負債」の減少 ↓ = 現金預金の増加 ↓ … 「お金を使った」と考えます

 

 

「ここだけ見る!月次試算表のチェック方法では、①から③の順にチェックしてきました。

ここだけ見る!月次試算表のチェック方法

現預金の残高からチェックします

次に利益剰余金と売掛金をチェックします 

棚卸資産と貸付金をチェックします

負債科目の買掛金と未払金

 

これらの増減をまとめると次の図のようになります。

(※①~③に借入金4,000千円のみ追加しています。)

 

 

こうしてみていただくと、貸借対照表の科目の増減により現預金(キャッシュ)が減少したことがわかります。

損益計算書の利益(この場合は3,000千円)だけをみていても、キャッシュの流れ(資金繰りの状況)は理解できないことがわかります。

 

資金繰りの改善は、現預金の増加額・減少額の原因を月次試算表からつかみ取って、その対策を検討することが必要になります。

 

中小企業では試算表の数字をチェックすることで、月次決算と同じ効果を持たせるよう工夫していきます。

 

 

Every day is a new day!

冬の1日を元気にお過ごしください。

 

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経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方

① 借入金の返済に必要なもうけはいくらですか?

② 決算書の全体像をイメージする

③ 売上高はどう読むか?3~5年程度の推移の中で判断しましょう

④ 売上総利益は率をチェックしましょう。大切なことが分かります

⑤ 会計では売上原価と在庫はセットで考えます。在庫は要注意

⑥ 粗利率ではなく粗利益(売上総利益)でみる

⑦ 販管費とは営業にかかった費用のことをいいます。 

⑧ 交際費は年間800万円までが経費になります。 

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⑩ 価値を減じて償却する。減価償却費とは何か

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⑭ 貸借対照表の見方~お金の動かしやすいものから、上から順にならびます

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 実態バランスシートで経営を把握します

 ここだけ見る!月次試算表のチェック方法。現預金の残高からチェックします

㊳ 次に利益剰余金と売掛金

㊴ 棚卸資産と貸付金

㊵ 負債科目の買掛金と未払金

 

土曜日は「会計」を紹介しています。

ブログ記事はhttps://www.y-itax.com/category/keiri/

 

会計超理解ハンドブック(No1~No17)

① 会計の勉強を始めたが…

② 財務三表とは?

③ 損益計算書は5つの“利益”だけ覚えてください

④ 損益計算書は前期と比較する

 貸借対照表は三つの箱で理解する!

⑥ 貸借対照表は五つの箱で考える。

⑦ 貸借対照表で現金を増やす方法がわかる。 

⑧ キャッシュフロー計算書は資金繰り表です

 ⑨ 減価償却費って何ですか

 ⑩ 利益は出ているけれど、黒字倒産はなぜ起こる

⑪ 決算書はどう読むか?貸借対照表のチェックポイントは純資産です

⑫ 貸借対照表のチェックポイント「固定資産と純資産」です。

⑬ C/F計算書のチェックポイントは「営業キャッシュフロー」です

⑭ 貸借対照表は2期分ならべて比べる。  

⑮ 利益の増加とは、自力で資金調達していることと同じです。   

⑯ 毎月、試算表を作成して活用する!

⑰ 月次の試算表から、資金繰りを把握する方法

 

ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。

・月曜日は開業の基礎知識~創業者のクラウド会計

・火曜日は「平成30年度介護報酬改定の重要事項」

・水曜日は新事業承継税制特例のポイント解説

・木曜日は法人節税策の基礎知識

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・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」

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