金融庁作成の中小企業融資編を参考に、中小企業が銀行から高く評価されるためのヒントを紹介します。

銀行の視点を理解することにより、「銀行はいかに企業を評価するのか?」「銀行からの評価を上げて資金調達を有利にする方法」を知っておくことをおすすめします。

 

今回のポイントは

経営改善計画の進捗が遅れていても、その原因を分析し、今後の改善が見通せるならば計画どおりに進んでいる場合と同じように評価されます

 

たとえば、ロッジ経営者Wさん

 

■借入残高8千万円。債務超過状況にあります。

■スキー場の周辺でスキー客をおもな顧客とするロッジを経営しています。

■ロッジの老朽化から宿泊客が減少したことにより、連続して赤字を計上しています。

 

おもな財務状況

 

①ロッジの増改築や新たな顧客獲得のための宣伝活動により、5年後の黒字化と債務超過を解消することを織り込んだ収支計画を策定しています。

②A信用組合は収支計画を検討し、条件変更(元本返済猶予)に応じました。

③計画を策定後の1、2年目は売上・実績とも計画比9割程度を達成しています。

 

現況と今後の状況

→  3年目の今期、暖冬に加えスキー場の人工降雪機の故障も重なりほとんど営業できない状態です。

→  売上高は計画比3割程度しか達成できず、返済キャッシュフ ローはほとんどない状態です。しかし、来期からスキー場では最新の人工降雪機を導入する予定です。

→  経営改善に向けた取組みは進んでおり、経営改善が見込まれています。

 

評価のポイント

 

■計画策定後、売上・収益とも計画比9割程度の実績で推移するなど、計画の実現可能性は高いです。

■来期からスキー場では最新の人工降雪機を導入し、暖冬の際にも対応できることから、来期以降は、計画比8割以上の達成が見込まれます。

■経営破綻に陥る可能性は高くない貸出先と評価されます (問題ないとまではいえず、注意は必要です)。

■条件変更を行っており、経営改善計画の進捗状況が遅れています。原因を分析した結果、今後の経営改善が見通せます。不良賃権にはなりません。

 

 

(出所:金融庁「知ってナットク!事例集」POINT14)

 

 

変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(ピーター F.ドラッカー)

 

Every day is a new day!

春の1日を元気にお過ごしください。

 

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銀行はいかに企業を評価するか?評価を上げて資金調達を有利にする方法

① 銀行は中小企業の評価を実体的な財務内容で判断します

 銀行は経営者と企業を一体として判断します

 金融機関が取引先の将来性を判断する際のポイント「技術力

 将来性を判断する際のポイント「販売力

 金融機関が取引先を判断する際のポイント「代表者個人の信用力

 経営改善に向けた取り組みが大切

 経営改善に向けた取り組みが高く評価されます

⑧ 今後の再建可能性を銀行が判断する際のポイント「本業の収益力

⑨ 「企業の返済能力」は重要な判断ポイント

⑩ 信用保証協会の保証により融資保全されている場合は条件変更が行いやすい

 金融検査マニュアルの廃止と健全性政策基本方針の策定

 経営改善計画の策定とその具体的な実行があれば、不良債権にはなりません

 大幅な赤字や債務超過でも、キャッシュフローの状況で判断します

 多額の代表者報酬で会社が赤字となっているケース

 家族の支援・資力は、企業の返済能力に含まれます

 債務超過でも商品実績や新規販売経路の開拓に見込がある中小企業は評価されます

 経営改善計画を策定していない場合でも、経営改善に向けた取り組みが評価されます

 

経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方

① 借入金の返済に必要なもうけはいくらですか?

② 決算書の全体像をイメージする

③ 売上高はどう読むか?3~5年程度の推移の中で判断しましょう

④ 売上総利益は率をチェックしましょう。大切なことが分かります

⑤ 会計では売上原価と在庫はセットで考えます。在庫は要注意

⑥ 粗利率ではなく粗利益(売上総利益)でみる

⑦ 販管費とは営業にかかった費用のことをいいます。 

⑧ 交際費は年間800万円までが経費になります。 

⑨ 本来の事業でどれだけ稼げているか?がわかるのが営業利益。 

⑩ 価値を減じて償却する。減価償却費とは何か

⑪ 経常利益・略してケイツネはPLの中で最も重要な利益

⑫ PLの中の5つの利益のうち、4つめの利益が税引前当期純利益

⑬ 5つめの利益が当期純利益。会社が1年間で得た最終的な利益です

⑭ 貸借対照表の見方~お金の動かしやすいものから、上から順にならびます

⑮ 流動資産の3つの区分~資産でないものが含まれています

⑯ 固定資産は使い続けることで利益を生み出す資産です

⑰ 固定資産が償却不足になっていませんか

 土地の価額は、資産価値の実態を反映していますか?

⑲ 販管費のうちの人件費。ポイントになるのは「役員報酬」です

⑳ 貸付金に回収のあてのないものが隠れていませんか

 貸付金のうち、中小企業で最も多いのは社長への役員貸付金

㉒ 開業費などの繰延資産の考え方。繰延費用と考える方がわかりやすい

㉓ 売掛金の回収サイトのチェックポイント。介護事業の回転月数は約2.5月

㉔ 売掛金の期末残高について注意したい3つのポイント

㉕ 在庫の過大計上は資産が増えるわけですから「利益」が増えます

 高額な仮払金・立替金などは決算書に計上してはいけません

㉗ 債務の計上はもれてしまいます。計上もれを防ぐための方法 

㉘ 運転資金を算出するための計算ポイントと必要運転資金

㉙ 中小企業の借入限度額は?借入金の妥当額の考え方

 自社でやる借入金の3つのチェックポイント

㉛ 仮受金のなかに借入金はありませんか

㉜ 創業者の9割は決算書を見ていない。はじめての決算書6つのチェックポイント

㉝ 「利益」と「借入限度額」の目安

㉞ つぶれない会社を決算書からチェックする3つのポイント

 社長からの借入金はメリットになるときがあります

 実態バランスシートで経営を把握します

 月次試算表のチェック方法① 現預金の残高からチェックします

㊳ 月次試算表のチェック方法② 次に利益剰余金と売掛金

㊴ 月次試算表のチェック方法③ 棚卸資産と貸付金

㊵ 月次試算表のチェック方法④ 負債科目の買掛金と未払金

㊶ 月次試算表のチェック方法⑤  キャッシュフローをつかむ

㊷ 月次試算表のチェック方法⑥  損益計算書のチェックポイント

㊸ 月次試算表のチェック方法⑥ 損益計算書「売上」のチェックポイント

 借入金の返済額のうち元金は、損益計算書に計上されません

㊺ 短期継続融資による経常運転資金の調達

㊻ 金融検査マニュアル別冊の「事例20」短期継続融資

 短期継続融資が何ら問題ない事例

 

土曜日は「会計」を紹介しています。

ブログ記事はhttps://www.y-itax.com/category/keiri/

 

会計超理解ハンドブック(No1~No17)

① 会計の勉強を始めたが…

② 財務三表とは?

③ 損益計算書は5つの“利益”だけ覚えてください

④ 損益計算書は前期と比較する

 貸借対照表は三つの箱で理解する!

⑥ 貸借対照表は五つの箱で考える。

⑦ 貸借対照表で現金を増やす方法がわかる。 

⑧ キャッシュフロー計算書は資金繰り表です

 ⑨ 減価償却費って何ですか

 ⑩ 利益は出ているけれど、黒字倒産はなぜ起こる

⑪ 決算書はどう読むか?貸借対照表のチェックポイントは純資産です

⑫ 貸借対照表のチェックポイント「固定資産と純資産」です。

⑬ C/F計算書のチェックポイントは「営業キャッシュフロー」です

⑭ 貸借対照表は2期分ならべて比べる。  

⑮ 利益の増加とは、自力で資金調達していることと同じです。   

⑯ 毎月、試算表を作成して活用する!

⑰ 月次の試算表から、資金繰りを把握する方法

 

ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。

・月曜日は「開業の基礎知識~創業者のクラウド会計

・火曜日は「平成30年度介護報酬改定の重要事項」

・水曜日は「新事業承継税制特例のポイント解説

・木曜日は「法人節税策の基礎知識

・金曜日は「相続税ついてわかりやすく!」

・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」

・日曜日は「贈与税をわかりやすく!」

 

免責

ブログ記事は、投稿時点での税法等に基づき記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。