井上寧(やすし)税理士事務所井上寧(やすし)税理士事務所

一からはじめる会計のお手伝い。スタートアップの志を支える税理士。
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2019.05.27.Mon | 創業

スマレジの売上データを取り込む前に「設定」が必要です。締め済みの期間が店舗同士で異なる状態で同期した場合 ~ クラウド会計freee㉓

 

freeeとPOSレジサービスのスマレジを連携します。

スマレジを連携すると、毎日の売上データが自動で会計データに変換されてfreeeに取り込まれます。

 

スマレジから取り込まれる売上データは、はじめから「取引」として自動登録されます

 

したがって、freeeに登録される会計データの設定を、事前に行う必要があります

つまり、売上データを取り込む前に、取引として登録する際の決済口座や勘定科目を何にするか設定することが必要になります。

 

設定の手順は次のとおりです

 

①まず、連携の設定が完了すると「タグのマッチングが必要です」というメッセージが表示されます。

②「口座スマレジはタグのマッチングが必要です」という画面が表示されます。「設定する」を選択します。

③売上データを取引として登録する際の決済口座勘定科目を設定します。

④ホーム画面に戻ります。「今すぐ同期」を選択します。売上データを取り込みます。

今後、売上データは日次で自動的に取り込まれます。

⑤同期が完了すると、タグマッチングの設定内容が反映され、決済口座が登録されます。

 

 

 

取り込まれる売上データについて

 

銀行口座の同期のような明細形式ではなく、初めから取引として自動登録されます。

 

売上データ取得と日時締めについて

 

すべての店舗で日次締めを行ってから同期することをおすすめします。

■取得するタイミング → 同期を行った時

■取得する売上データの状態 → スマレジで「日次締め」済みである売上データ

一部の店舗だけ締めている場合は、その店舗の分だけ取得されます。

■取得する売上データの発生日 → スマレジからfreeeに登録された取引のうち、「最も新しい発生日よりも後」かつ「同期時点の前日分まで」です。

たとえば、スマレジの取引が11月31日分まで登録されている状態で、1月1日に同期すると、12月1日〜12月31日分が取得されます。

 

未決済取引は次のような処理が必要になります。入金があった時に決済(消し込み)を登録します

 

■カード売掛(○○店)

クレジットカードで支払われたケース

カード会社から入金があったときに、口座振替(カード売掛 → 銀行口座)します。

 

商品券(○○店)

商品券で支払われたケース

商品券の発行元から入金があったときに、口座振替(商品券 → 銀行口座)します。

 

電子(○○店)

ICカードで支払われたケース

ICカードの発行元から入金があったときに、口座振替(電子 → 銀行口座)します。

 

締め済みの期間が店舗同士で異なる状態で同期した場合には、次のような注意が必要です

 

スマレジとの連携では、すでに締めている店舗の売上データだけが取り込まれます。

■一方、取り込もうとした売上データの日付以降の売上データがすでに取引として登録されていると、そのデータは取り込まれません。

■そのため、特定の日付について、一部の店舗だけを締めた状態で同期をして、そのあとに残りの店舗を締めて再度同期をする場合は、次の手順でデータを取得する必要があります。

 

いったん同期したデータを削除します。その後、再度同期してデータを取得します

 

①店舗Aだけを締めた状態で同期を行うと、店舗Aの取引だけが登録されます。

②店舗B、Cの日次締めを行います。(同期はしません)

③「取引」メニューの[取引の一覧]を開き、「登録した方法:スマレジ」「部門:店舗A」で取引を絞り込みます。

④「③」で絞り込まれた取引のうち、店舗B、Cの売上データを取得できていない日付以降が発生日になっている取引をすべて選択します。

⑤④で選択した取引をすべて削除します。

⑥スマレジの同期を行うと、前日分までの店舗A,B,Cの売上データがすべて取得されます。

 

(出所:freeeヘルプセンターマニュアル)

 

クラウド会計を上手に活用し、会計データを整理し、効率的に記帳をすることをおすすめします。

 

Every day is a new day!

春の1日を元気にお過ごしください。

 

創業者には、事業を着実に成長させるために、会計データを計器盤として利用することをおすすめしています。次のようなサービスを提供しています。

創業起業サポート 「創業者応援クラウド会計サービス」と「顧問相談クラウドサービス」

 

 

月曜日は「開業のための基礎知識」~初めて開業する方に、必要な準備や基礎知識を税理士からお伝えしています。

「開業のための基礎知識」ブログ記事は

http://www.y-itax.com/category/kaigyo/

 

クラウド会計freee

① 最初は違和感があります。「口座」「明細」「取引」などfreeeに出てくる用語

② 未決済と決済完了。未決済の取引の登録は自動で経理が使えません

③ freeeには補助科目がありません。代わりに「メモタグ」などの機能を利用します

 新設の法人が会計freeeを最初に利用する場合の初期設定

⑤ 「開始残高の設定」で気をつけたいポイント

 創立費・開業費の入力のポイント

⑦ 開始残高に売掛金など債権債務がある場合とその後の振替処理

⑧ 現金取引の処理方法。CSVで利用明細を用意して取り込みます

 手動で「銀行の明細」を取り込む(明細アップロード)

 経理の記帳業務を楽にする「口座同期の活用

⑪ 銀行やクレジットカードを「口座」として登録します

⑫ 「取引」を3つに区分します。「収入取引」「支出取引」「口座振替

 銀行口座・クレジットカードとの同期のメリット

⑭ 銀行口座・クレジットカードを同期する際に注意したい3つのポイント

⑮ クレジットカードの利用明細を取り込む際のチェックポイント

 手動で対応する場合は、アップロードする明細を用意します

⑰ 「手動で取引を登録する」必ず登録するケースがでてきます

 手動で銀行やカードの明細を取り込みます「明細アップロード

 freeeに登録した銀行口座などの同期がうまくできない場合

 アマゾンの購入履歴を取り込む場合

㉑ Airレジの売上データを取り込む

 POSレジサービス・スマレジの売上データを取り込む

 

創業者のクラウド会計

① 創業者にとってクラウド会計を使う6つのメリット

② 創業者は必ず、65万円の青色申告特別控除を受けましょう

③ クラウド会計で経理を楽に!「すぐに」「簡単に」と思わないほうがいいです

 口座を自動連携させても最後に残るのは現金。手書きの現金出納帳はやめましょう

⑤ 自宅兼事務所の家賃など、支出にプライベート用と事業用の双方が混ざっています

⑥ 領収書や請求書をもとに手動で取引を登録せざるを得ない場合があります

⑦ スマホで現金で支払った領収書を撮影。freeeのファイルボックスを使って記帳

⑧ 「freee」使わなくなった銀行口座・サービスの連携を解除するには

⑨ クレジットカード決済した場合の会計処理

⑩ クレジットカード口座の残高は正しいですか

⑪ 預金口座残高が不一致の場合、その原因の調べ方

⑫ 銀行口座の不一致の原因、よくある登録もれの三つのケース

 銀行口座の不一致の原因、開始残高は設定していますか

 銀行口座の不一致の原因、取引を二重に登録していませんか

⑮ 登録残高 ≠ 同期残高の三つの原因 

⑯ 個人事業主がプライベート用資金で事業経費を支払った場合

⑰ 法人の経費支出を役員が立て替えて支払った場合

⑱  プライベートの支払いや生活費を支払った場合の記帳方法

⑲  プライベート兼用の口座をfreeeに登録する場合

  記帳をラクにするために、ぜひ事業用のクレジットカードを持ちましょう

 プライベート兼用のクレジットカードからプライベートの支出を行った場合

 現金出納帳の記帳の仕方と「現金管理」をラクにする方法

 

事業計画(創業計画書)の立て方

① なぜ、事業計画(創業計画書)が必要なのか

② なぜ自己資源の確認が必要なのか

③ 事業内容の確認とは、ビジネスモデルのグランドデザインを行うこと。事業継続後、何度でも見直します

④ 販売・仕入・資金計画、このうち販売計画は経営戦略の最重要項目です

⑤ 収益の予想を立て、軌道に乗るまでの収支の流れを把握する

⑥ キャッシュには余裕を持って事業計画を立てましょう

 

開業前に知っておきたい創業融資の知識創業時の資金調達は、次のとおりです。

①  自己資金と金融機関からの借入の考え方 

② 創業時の資金調達は、はじめに公的融資を考える。   

③ 日本政策金融公庫 <新企業育成貸付> 新規開業資金とは。

④ 日本政策金融公庫 <新企業育成貸付> 女性・若者・シニア起業家支援資金とは。

⑤ 日本政策金融公庫 <新企業育成貸付> 中小企業経営力強化資金とは

⑥ 日本政策金融公庫 無担保・無保証の新創業融資制度とは

 

事業開始前に知っておきたい経理と消費税の基礎知識は、次のとおりです。

① 普通預金通帳で資金管理をする! 

② 経理の必要性!経理は将来性を計る指標です。 

③ 記帳~会計ソフト利用の検討をおすすめします!

④ 記帳から確定申告、ざっくりとイメージしてください。  

⑤ 確定申告書を作成、場合によっては税理士への依頼を考える。  

⑥ 消費税の計算方法は2つ、選択は慎重に。   

⑦ 帳簿や証憑類は整理して7年間保存する。  

 

 

ブログは曜日により、次のようにテーマを決めて書いています。

・月曜日は「開業の基礎知識~創業者のクラウド会計

・火曜日は「平成30年度介護報酬改定の重要事項」

・水曜日は「新事業承継税制特例のポイント解説

・木曜日は「法人節税策の基礎知識

・金曜日は「相続税ついてわかりやすく!」

・土曜日は「経営者目線で考える中小企業の決算書の読み方・活かし方」

・日曜日は「贈与税をわかりやすく!」

 

免責

ブログ記事の内容は、投稿時点での税法その他の法令に基づき記載しています。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。

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